こんばんわ、のりたまくんです。
JALの決算が5/6(金)に発表されました。YAHOOのTopニュースでも流れていましたがコロナの影響によりまだまだ巨額赤字となりました。詳細を見ていきましょう。
2021年度業績
まずは今期の業績Summaryです
ここでの要点は、
- 売上高は対2020年度で+41%と回復基調だが、対2019年度では-50%
- 損失は対2020年度で縮小傾向ではあるが、1775億円の損失
やはりコロナの影響が大きく、今期も大きな損失を計上しています。2年連続の巨大損失となると2010年の倒産がよぎりますが、その他指標はどうなっているのでしょうか。
2022年度の業績予想
それでは次に業績予想を見てみましょう。
ここでの要点は、
- 2021年度比+100%超を見込んだ売上収益
- 純利益は黒字を達成し+450億円
- 貨物郵便は若干ながら減収見込み
なんとも言えない感じですが、、、果たして実現可能なのでしょうか。今年、海外にいくぞ!っていう感じの人はビジネス以外で周辺にいないのですが、国際線はそこまで回復できるのか?日本国内も、2021年度比倍以上の売り上げとなっているが本当にそんな伸びるのか? 見通しが難しいのは重々承知したうえで、若干楽観的な予想となっている気がしました。
一方、私が注目したのは、貨物郵便の減収です。この2年間でJALの大幅赤字を埋めるためにも急成長を遂げた事業ですが、この一年は成長が止まるという予想です。私自身詳しくないのですが、旅客機として使用していた飛行機を貨物機として使用していたから?旅客が増えれば増えるほど、この事業は減収していくのでしょうか。
各指標分析
まずは、売上高、収益性、株価の推移です。
- 2022年度の売上高はコロナ前と同等水準
- 2年間の巨額損失は過去の利益数年分を帳消しに
- 株価は2年間横ばい
アフターコロナ銘柄としてよくJALは取り上げられますが、この2年間で出た損失は甚大で、この分を取り返すためには数年間コロナ前程度の利益を出し続ける必要があります。また、2020年に行った公募増資により株の価値は20%程度希釈されてしまっています。つまりコロナ前の株価水準に戻すためには、理屈上コロナ前の利益+20%が必要となります。
なお、2020年の公募増資時を記事にしていますので、ご覧になってください。
続いて、財務諸表分析となります。
先述した公募増資を行ったお陰で2021年3月時点での自己資本比率はなんとか保っていましたが、2022年3月期では負債が増え自己資本比率34%まで落ち込んでしまいました。今期業績予想は黒字ですが、コロナ蔓延などにより赤字転落した際には、再度の公募増資がちらついてきます。
また、2022年5月8日時点での株価および指標です。
銘柄 | 株価 | 時価総額 | PBR | EPS(予想) | PER(予想) |
---|---|---|---|---|---|
JAL | 2242円 | 9801億円 | 1.2 | 103 | 21.8 |
PBRは1を超えていますね、つまり成長企業とみられている、もしくは割高水準にまで株価が上がっていることがわかります。アフターコロナとして業績がV字回復することが見込まれた株価になっているのは間違いないでしょう。今年黒字化達成しないと株価は下がる可能性が高いですね。
まとめ
昔からずっとJAL派で陸マイラーとしてマイルをためているなどJALを応援しています。株もコロナで暴落してから常に買いたいなと思ってはいるものの、今回の決算を見て私はまだ買わないこととします。
皆様も購入される時には十分に検討し判断してください。
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