こんばんわ、今日は待ちに待ったFRONTEOの決算発表がありました。FRONTEOは事業内容が人工知能や機械学習などはやりのテーマ株で、事業構想が夢あふれる企業です。
そんなFRONTEOは今期最終決算で黒字の業績予想を出しておりましたが前期までは赤字続きかつ財務状況は危機的状況でしたが、どうだったのでしょうか。
FRONTEOがどんな会社がご存じでない方おられましたら是非以下の記事を読んでください、読めばきっとあなたもFRONTEOファンになりますよ!
株価および各指標
まずは本日(2/15)時点での株価およびPBR, PERを見てみましょう。
EPS, PERは来年の業績予想をもとにした数字としております。
銘柄 | 株価 | 時価総額 | PBR | EPS(予想) | PER(予想) |
---|---|---|---|---|---|
FRONTEO | 682円 | 267億円 | 8.64 | 0.26 | 2623 |
やっぱりはやりの株、これからの成長が見込まれる企業なだけあって、PBRは高い水準です。PERはこれから黒字になろうしている企業ですので参考外です。
なお2/15 19時時点で、PTSでは株価730円程度と8%上昇となっています。
2021年3月期第3四半期決算概要
まずはその前に、以下が2Q(2020年11月)時点で発表されていた業績予想となります。
ここからが今日発表になった決算資料です。
まずは業績からみてみましょう。
ここでの要点は、
- 第3Q累計で営業黒字となるものの経常利益、純利益は損失
- 第3Qのみでは、AIソリューション事業、リーガルテックAI事業ともに営業黒字
- 第3Qのみでは、経常利益・純利益とも1億円超の黒字着地
- 売上高は両事業ともに目標未達
これまで期を重ねるごとに赤字を積み上げてきたFRONTEOですが、ついに第3Qで黒字確保いたしました! コロナの影響で苦戦中のリーガルテックも売上高は伸びていないものの黒字となったことは評価されるべきポイントかと思います。
一方不安要素もあります、
一つ目は、前期にあった業績上方修正に関する記述がなくなったこと、
二つ目は、売上高が2020年11月発表の水準にないことです。
AIソリューションは半期目標16.79億円に対して3Qは6.71億円
リーガルテックAI事業は半期目標42.75億円に対して3Qは18.43億円
4Qに更なる大型案件があって売り上げを伸ばせる予定なのでしょうか。
営業活動において日本マイクロソフトと協業するとプレスリリースが昨年出ていますがその効果が4Qに出てくることを期待しましょう。
なお、以下の記事でその協業について取り上げていますのでご覧ください。
さて、続いては財務諸表の分析になります。前回決算時では短期安全性が危機的状況でしたが、今期はどうなっているでしょうか。
ここでの要点は、
- 短期安全性は大幅改善し、安全水準に
- 自己資本比率も改善傾向
これだけ見れば、とても良い傾向になりますが、実態は以下の2点が大きく寄与しています。
つまり営業活動により改善しているというわけではないというのが要注意です。
ですので、FRONTEOのさらなる成長には事業の収益化、つまり黒字化が急務です。
事業については、AIを使った創薬や言語処理を使った認知症発見システム開発など本当に夢があふれるものばかりで、記事の中では紹介しれきません。ぜひ一度FRONTEOの決算説明資料をご覧になってください。
https://ssl4.eir-parts.net/doc/2158/ir_material_for_fiscal_ym/95574/00.pdf
まとめ
FRONTEOの収益化に向けたほぼ計画通りの決算だったのではないでしょうか。
とはいえ不安要素もまだ拭い切れないので株価が吹っ飛ぶのはまだ先になりそうです。
が、引き続きFRONTEOファンとして株を握り続けようと思います。
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