昨日発表された日本製鉄の決算を見ていきたいと思います。
最終赤字予想であるものの損失縮小の上方修正 & 配当を出すというポジティブな決算内容に受け取れますが実態はどうでしょうか。
Value株として取り上げられることもあるこの銘柄です。詳細を見てみましょう。
なお、素材メーカーの業界分析を行っております。
ぜひご覧ください。
株価および各指標
まずは本日(2/5)時点での株価およびPBRを見てみましょう。
銘柄 | 株価 | 時価総額 | PBR | EPS(予想) | PER(予想) |
---|---|---|---|---|---|
日本製鉄 | 1335円 | 12700億円 | 0.51 | -130 | - |
最近少し株価を持ち直してきているものの、やはりValue株として取り上げられるだけあってPBRは低い水準です。一時期株価千円を切っていたので買おうか結構悩みましたね。結果、日本製鉄は買わずにINPEXの株を買うことになりましたが。笑 現時点でのパフォーマンスは同じぐらいでしょうかね。
また今年度配当金継続を発表しました。年間で10円、配当利回り0.75%と十分ではないかと思いますが、ホルダーの方にはうれしいニュースだったのではないでしょうか。
2020年度第三四半期決算概要
ここからは発表された決算発表資料を基に進めていきます。
まずは業績です。
要点は、
- 粗鋼生産量は上期に比べ下期は約400万トン(約25%)増加
- 上期は損失だった事業利益は第三四半期で733億円んの黒字化
- 4Qも黒字を見込んでおり、事業利益は3Qと同様であるものの純利益は38億円予想
生産量がなんとか回復してきて黒字化したのは大変いい傾向ですね。
一方4Qの純利益を低く見込んでいる理由が決算資料から読み取れませんでした。コロナ自粛による影響を厳しめに見込んだのか、なんなんでしょうか。
順調にいけば更なる上方修正があるのか、気になるところです。
更に営業利益率についてです。
ご覧の通り下期だけで5%程度と好調時の17年18年の水準に戻ってきたことはいいことです。素材メーカーという大きなくくりで比較するのは無理やりかもしれませんがAGCや東レなどは7%, 8%程度の利益率がありますので、ぜひこの水準を目指してもらいたいですね。
最後に業績修正についてです。
- 売上高は500億円増と1%の微増
- 事業利益は年間黒字の300億円予定に修正
- 純利益で-1700億円から-1200億円に修正
先ほど述べたように4Qの純利益が不可解に低く見積もられているので、もしかしたら更なる上方修正があることを期待してしまいますね。
なお、業績修正の資料の中で上方修正の理由は以下のように述べています。
まとめ
私の知り合いも多い日本製鉄は去年の大損失と今年のコロナでどうなることかと思っておりましたが、徐々に回復しているようですね。今後もさらに回復して株価もどんどん回復していくよう応援しています。
私も現金余力に余裕ができれば買うタイミングをうかがいたいと思います。
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