どんどん決算発表されていていろんな株を持っている人は毎日忙しいですね。ですが多くの会社が上方修正しているので気分的には楽ではないでしょうか。
今日は上方修正した日産自動車について決算資料を読み解いていこうかと思います。
赤字縮小の上方修正したマツダは次の日Stop高まで株価上昇しましたが、日産の決算はどうでしょうか。マツダの記事は以下ご覧ください。
株価および各指標
まずは本日(2/9)時点での株価およびPBRを見てみましょう。
銘柄 | 株価 | 時価総額 | PBR | EPS(予想) | PER(予想) |
---|---|---|---|---|---|
日産自動車 | 629.5円 | 26,569億円 | 0.68 | -157 | - |
業績不振により株価はPBRで0.68と割安水準をたどっていますが、やっぱり大企業、株価が下がっている今での時価総額は2兆円越えです。今後どのように回復していくのか、意地を見せていただきたいところです。
2020年度第三四半期決算概要
ここからは発表された決算発表資料を基に進めていきます。
まずは業績です。
要点は、
- 3Qでの売り上げは昨年度比-10%程度に収めることができている
- 3Qでの純利益は-378億円と赤字
- 3Q累計で-3677億円の赤字
売上はかなり回復してきているようですが、残念ながら3Qのみでも赤字になります。
なお、マツダの場合は3Qのみであれば黒字でした。ここが大きな違い。
各社今期黒字業績を発表している中、日産はまだ赤字ということは相当収益性に課題があるのでしょう。コロナから回復しても全盛期のような収益が出せるのはまだまだ先かもしれません。
次に販売台数を見ていきましょう。
これを見ればわかる通り、昨年度比で、販売台数は3Qのみであれば上回っております。しかし先述の通り売上高は10%減。考えられる理由は低価格の車体が多く売れた or 割引販売を行ったのどちらかでしょうが、どちらかは決算資料からは読み取れませんでした。後者であれば、一度下げた価格を戻すことは難しいため今後の収益悪化を招きかねないので注視が必要です。
最後に業績予想についてです。販売台数見直しと業績見直しについての資料です。
ここでの要点は、
- 販売台数は前回見直しよりも更に減少と予想
- それに合わせて売上高も2400億円減少予想
- 一方で営業利益率の改善により営業利益、当期純利益予想の赤字縮小
上方修正ではあるものの、喜ばしい決算ではないと思います。
現に、19時時点でのPTSでは2%程度株価が下落しております。
最近の自動車業界の上方修正祭りにつられ上がっていた部分もあるでしょうから明日は更に下げそうです。
まとめ
私が勝手に名付けている自動車業界の業績不振三兄弟、日産・マツダ・三菱自動車 の決算を順番に見ていっておりますが、日産の闇はまだまだ深そうに感じました。
ただ規模は三兄弟のなかで一番大きい長男なので、ぜひ復活していってもらいたいと勝手に願っております。
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