中小企業診断士のりの企業診断日記

中小企業診断士としての観点で投資に役立つ企業診断を行います。

【業界分析】 自動車 - トヨタ・ホンダ等7社徹底比較_コロナ禍との比較付き (時価総額・PBR・EPS・PER)_2023年

  

 

こんばんわ、中小企業診断士のりです。昨日今日と円高の影響からか自動車関連の株価が大幅下落しています。二日で5%以上も各社下がっています。これまで上がりすぎていた分の調整も入っているのでしょうか。

さて、今日は自動車関連7社(トヨタ、ホンダ、日産、スズキ、日産、スバル、三菱)の株価指標を比較してみます。コロナ真っ最中であった2020年冬の数値と今の数値の比較も同時に行います。

なお、2020年に比較を行った記事がありますので当時どういう状況であったか気になる方はぜひ一読ください。

 

noritamashindan.com

 

 

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株価・時価総額

本日付け(2023年11月21日)とコロナ禍である2020年12月14日での株価と時価総額は各社以下の通りです。

株価

日付 トヨタ ホンダ 日産 スズキ マツダ スバル 三菱自
2020年12月14日 7952 3038 559 5290 678 2186 201
2023年11月21日 2735(*) 1530(*) 585 5973 1603 2624 482

(*) 株式分割を行っています。トヨタは1株->5株, ホンダは1株->3株

時価総額

日付 トヨタ ホンダ 日産 スズキ マツダ スバル 三菱自
2020年12月14日 25.9兆円 5.5兆円 2.4兆円 2.6兆円 0.43兆円 1.7兆円 0.3兆円
2023年11月21日 44.6兆円 8.3兆円 2.5兆円 2.9兆円 1.0兆円 2.0兆円 0.7兆円

 

どうでしょうか、ここで私が注目したいのは

スズキと日産はそれぞれ理由は違いますが時価総額に変化がありません。スズキは当時成長企業として見込まれていた分が一服した印象。一方日産はゴーンさん以降株価が伸び悩んでいる印象です。

 PBR/EPS/PER

本日付け(2023年11月21日)とコロナ禍である2020年12月14日での各指標は以下の通りです。

 

PBR

PBR(Price Book-Value Ratio)は株価に対する企業の純資産の割合になります。
1を超えていると株価が割高、1を超えると割安と言われることがあります。
成長企業は1を超える傾向、衰退企業は1を下回る傾向があります。
東証がPBR1を下回る企業への是正要請を出していることからも、一つの重要な指標です。

日付 トヨタ ホンダ 日産 スズキ マツダ スバル 三菱自
2020年12月14日 1.06 0.65 0.6 1.67 0.4 0.98 0.53
2023年11月21日 1.16 0.61 0.39 1.22 0.64 0.86 0.8

EPS

EPS(Earning per Share)は1株当たりの純利益額です。収益性を見る指標に使われます。

日付 トヨタ ホンダ 日産 スズキ マツダ スバル 三菱自
2020年12月14日 508 226 -157 227 -143 104 -241
2023年11月21日 291 188 100 495 270 421 94

PER

PER(Price Earning Ratio)は株価/EPSで、株を買った場合に何年で利益による回収が可能かを示す指標です。私も詳しくないですが、大体15ぐらいが標準(目安?)と言われていますが、数字が低ければ割安株と言えるでしょう。

日付 トヨタ ホンダ 日産 スズキ マツダ スバル 三菱自
2020年12月14日 15.7 13.4 - 23.3 - 21.0 -
2023年11月21日 9.4 8.1 5.9 12 5.9 6.2 5.1

皆様どうでしょうか?わたしとしては、

  • 日産は業績も回復傾向にあるにもかかわらずPBR脅威の0.39
  • PBR1を超えているのはトヨタとスズキのみ
  • PERはスズキを除き10を下回る。日産、マツダ三菱自は5台と驚異の収益率

ここから見ても、日産の株価が魅力的に映ります。日産はゴーンさん以降種々の問題が発覚し株価の上昇を妨げてきましたが、ここから挽回となるのでしょうか。日産の収益性推移については以下の記事を参照ください。

 

noritamashindan.com

 

まとめ

3年前と今を比較してみましたが、いかがでしょうか。トヨタは圧倒的な安定感で伸びている一方、他社も頑張っていますが、業界全体に伸び代がないと思われているのか株価は伸びあぐねている印象です。今後燃料革命が起きていく中で、どの企業が伸びていくのでしょうか。

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