こんにちは、のりたまくんです。
今日は電機メーカーの3大、日立製作所、ソニー、パナソニックの業績・収益性や株価に関する比較を行いたいと思います。
電機メーカーの凋落が取りざたされて久しいですが各社とも頑張っています。是非これからも応援してきたいところですが、実態はどうなのでしょうか、見ていってみましょう。
なお、素材メーカーや自動車メーカー、プラントエンジニアリング等の業界分析も行っていますのでまだご覧になられていない方は是非見てください。
近年の業績
各社の決算資料を基に各業績の推移を見ていきましょう
売上高推移
私が知らなかっただけでしょうが、各社とも年間売上10兆円に迫る規模なんですね。
ここで特筆すべきは日立製作所が1位の座をキープしてきましたが、2020年度ではソニーがトップになる予定になっています。ソニーはコロナ禍でも売上高を前年比で伸ばす計画をしているのでさすがといったところでしょうか。
営業利益推移
営業利益については、各社とも伸びているように思えますが、やっぱりここでもソニーが抜きんでています。営業利益では2017年度からすでに日立を追い抜いてます。
営業利益率推移
営業利益率もやっぱりソニーの改善が際立ちます。一方日立製作所とパナソニックはよく似た形の収益性を描いていますが、パナソニックの方が各年2%程度低い利益率になっています。パナソニックの収益性改善が待たれます。
純利益推移
純利益の推移ですが、まずお伝えしたいのが、3社とも5年間一度も赤字を計上しておりません。電機メーカーはもう終わり。みたいな風潮がありますが各社ともまだまだ頑張っています。
言わずもがな、ソニーの伸びがすごいですね。
自己資本推移
自己資本比率ですが、ここではソニーが一番低空飛行をしております。自己資本比率が低いことが一概にダメというわけではないですが、借入金過多による収益性圧迫や、大損失時の借入の余裕がないことがリスクです。好調である今はいいですが、仮に大損失を出すと一気に会社が傾く危険を含んでおります。
時価総額、PBR、PER
以下が本日(2020/12/29)での各指標となります。
時価総額ですが、ソニーは13兆円とダントツですね。他2社も数兆円とやっぱり規模がすごいです。
業績を見ても分かるようにPBRという観点ではソニーが市場から評価され割高銘柄になっております。(PBRは1以上が割高、1以下が割安と言われる)
とはいえ、各社ともPBR1以上となっており、市場評価としては、これからも売り上げが伸びていくと見込まれているのでしょう。
一方PERですが、パナソニックが割高、日立製作所が一番割安であるとなっております。
まとめ
3社の比較を行いましたが、ソニーの活躍ぶり、パナソニックの低収益性あたりが目立ったのではないでしょうか。
一方、売上高トップの座を譲る日立製作所はPERの観点で割安圏内と言えるので、いまから投資するのであれば日立になるんでしょうか。とはいえ、私は今は様子見です。
では、また明日。
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