こんばんわ、中小企業診断士のりです。営業レバレッジって何かご存じですか?
レバレッジと聞くと、FXや信用取引でいう、元手の数倍の金額で取引を行うハイリスクハイリターンな取引を思い浮かべる方がおおいのではないでしょうか。
私も資格の勉強のために理解しようと思いましたが、なんのための数字かよくわからずかなり苦労したのを覚えています。今日は営業レバレッジとはなにか、それが投資にどう役立つのか、解説いたします。
投資から見る営業レバレッジとは
営業レバレッジについていろいろな表現がされてますが、株式投資する方に一番わかりやすい表現は、売上高が増えたらどれだけ営業利益が増えるかを示した指標です。
数式としては
売上高の変化(%) x 営業レバレッジ = 営業利益の変化(%)
つまり
営業レバレッジが高い -> 前年比で売上高が伸びると営業利益大きく伸びる
営業レバレッジが低い -> 前年比で売上高が伸びても営業利益がそれほど伸びない
といえます。
営業レバレッジの定義
先述した投資から見る営業レバレッジについてはあまり一般的には使われません。混乱を避けるためにも一般的によく使われる営業レバレッジを解説いたします。
営業レバレッジとは、
営業レバレッジ
= 限界利益 ÷ 営業利益
= (固定費 + 営業利益) ÷営業利益
と表現されます。これを見てもよくわからないですよね。固定費をてこにしてどれだけ営業利益を伸ばせるか。という指標です。
つまり総原価に占める固定費割合が高い会社は、売上が伸びるとその分営業利益が伸びるといった際に使う指標です。
営業レバレッジが高いほうがいい?低いほうがいい?
これは一概には言えません。
営業レバレッジが高いメリットは、売上が伸びると営業利益率も伸びる半面、売上が下がると営業利益率がさがり、赤字転落もあり得ます。 つまり、今後の市況的に売り上げが伸びそうな業界については営業レバレッジが高い会社は利益を伸ばしやすいですが、不況が来てしまうと一気に赤字転落してしまう。といった具合です。
一方で営業レバレッジが低い場合は、不況に強いといえます。売上率が少々下がっても利益率がそれほど下がりません。
高レバレッジはハイリスク・ハイリターンと理解しておけばよいです。
まとめ
投資において高営業レバレッジはハイリスク・ハイリターンな会社といえます。今後売上が伸びそうな業界に目星が付いたら、その業界の中で営業レバレッジが高い会社の株に投資する。といった使い方ができます。
以上となります。是非読者登録お願いいたします!
少しでも役だったなっていう思って頂いただけた方、はてなスター/ブックマークやブログ村のクリックを頂けると大変喜びます!引き続きよろしくお願いいたします。