中小企業診断士のりの企業診断日記

中小企業診断士としての観点で投資に役立つ企業診断を行います。

【フォーカスシステムズ, 4662】企業分析 - FRONTEOとの業務提携先はどんな会社?

 

こんばんわ、のりたまくんです。
3連休ですがみなさんいかがお過ごしですか?最寄り駅の駅前に散歩しに行ったらやっぱり人は少なくなっていますね。ニュータウンなので休日は家族連れでごったがえすのですが、今日は閑散としていました。横浜もコロナの人数急増しているので怖いですね。

さて、今日はFRONTEOの提携先のフォーカスシステムズってどんな会社か気になっていたので調べてみました。そもそもFRONTEOって?っていう人は是非以下の記事をみてください。

 

 

 

 

 

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企業概要

設立 1977年

従業員 1203名

事業内容 

  • コンピュータシステムのコンサルティング・受託開発
  • システムの保守・運用管理、技術支援
  • 情報セキュリティ関連技術・商品の開発・販売
  • ソフトウェアパッケージの開発・販売
  • Webコンテンツの企画・制作など
  • その他、各種コンピュータ関連事業

株価等の指標と株価の推移

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参考のためにFRONTEOと並べてみましたが、時価総額はFRONTEOよりも小さいんですね。FRONTEOが異常に期待されているだけで、フォーカスシステムズはPBR, PER共に平均水準です。 

近年の業績

以下決算資料を基にグラフにしています。今回から見やすいために売上高と利益を別のグラフにいたしました。

売上高推移

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売上高は順調に伸びていますが、本年度はコロナの影響で2020年度と同等の予想となっています。

 

利益推移

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 営業利益と純利益の推移です。2017年は若干落ち込んだものの、それ以降順調に利益を伸ばしています。2017年比で2020年度は約2倍になっています。3年で営業利益2倍ですね、すばらしい。

 

自己資本比率推移

 

2017年以降利益を伸ばしたことで自己資本比率が順調に良化しています。
自己資本比率が上がると、経営が安定することだけでなく、借入金を増やしやすくなり、今後さらなる投資が可能になりますので今後も期待できますね。

 

財務諸表分析

2020年3月期と最新決算の9月期の財務状況の比較をいたしました。

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有価証券の評価益が13億円程度計上しており、固定資産および純資産が伸びております。そのお陰で若干の固定負債増加しても自己資本比率は高水準を保っております。
本当にどの安全性も超安定水準です。素晴らしいの一言ですね。

 

セグメントについて

以下2020年3月期の決算資料を見ていて気になった点がありました。

セグメント毎の売上と、主要顧客への売上です。

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各セグメント順調に利益を上げているのですが、気になるのはNTTデータIBMへの売上が50%を超えていることです。主要顧客に売上依存することは、その会社が好調であればよいのですが景気が悪くなればコストカットや契約解除などによる経営リスクが大きくなります。
今後売上依存からの脱却が課題となりそうです。

 

まとめ

フォーカスシステムズについて何も知らなかったですが、良い会社ですね。売上、利益の伸びも申し分ないし、財務状況も健全そのものです。
売上依存体質から脱却できれば更なる成長となることでしょう。
そのためにもFRONTEOとの業務提携によりシナジーを発揮し更に発展していってほしいと思います。

 

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