こんばんわ、のりたまくんです。
3連休本当に寒かったですね、私は神奈川なので雪はありませんでしたが雪国は大変なことになっていますね。この寒さでみんな家に引きこもってコロナも収まればいいんですが。
さて、今日はこれまでの企業分析で私が行っていた安全性分析について、これまで説明しておりませんでしたので今更ですが説明させていただきます。
ちなみにですが、この安全性分析ですが中小企業診断士には必須知識として毎年試験に出ます。
それではいってみよー!
財務諸表とは?
財務諸表として主な資料は、損益計算書、賃借対照表、キャッシュフロー計算書の3つで財務三表と呼ばれます。これらは各決算資料の決算短信の中に入っており、表のようになっているものです。
私も中小企業診断士の勉強を始めるまではまともに見たことはなかったですが、財務諸表を見ることで決算説明資料などにはあまり出てこない情報が手に入れることができます。
特に賃借対照表を使った安全性分析は決算説明などであまり触れられることがないので、知っていたら自分の投資先の安全性が見えてくることと思います。
賃借対照表
賃借対照表は以下の5種類に分類されて各資産・負債が計上されます。
それぞれ簡単にですが、以下の通りです。
固定資産
不動産やソフトウェアなど、1年以上保有する資産のこと
流動負債
1年以内に支払う必要がある負債のこと
1年以上かけて支払う負債のこと
純資産
資本金や利益余剰金などの純資産のこと
安全性分析手法
安全性分析は大きく分けて、短期安全性分析、長期安全性分析、資本構造安全性分析があります、一つずつ解説していきます。
短期安全性
短期安全性とは、1年間に出ていく現金相当(流動負債)と今手持ちの現金相当(流動資産)を比較することで短期(1年以内)の安全性を評価いたします。その際に使う指標は、以下の二つです。
当座比率(%) = 当座資産(*) ÷ 流動負債 x 100
(*) 当座資産とは流動資産の中でより現金に近いものであるに注目した資産で、棚卸資産、つまり在庫は含まれません。
これら指標は高ければ高いほど安全とされ、200%以上で優良、100%を切ると危険水準とされます。特に流動比率が100%を切っている場合は短期的な資金繰りが厳しい状況なので、新たな借入金が必要になったり新株発行などの資金調達手段が必要となります。
長期安全性
長期安全性とは、すぐに現金化できない固定資産を純資産や固定負債でどれだけ賄えているか、逆に言えば、1年以内に支払う必要がある流動負債で賄っていないことを見る指標です。その指標は以下二つを使います。
固定比率(%) = 固定資産 ÷ 純資産 x 100
固定長期適合率(%) = 固定資産 ÷ (純資産 + 固定負債) x 100
これらの指標は低ければ低いほど安全とされ、100%以下が好ましいとされています。特に固定長期適合率が100%を超えた場合は、固定資産の圧縮などが必要となります。
資本構造安全性
資本構造安全性は、決算資料などにもよく登場する自己資本比率を使います。総資産のうち自己資本はどれぐらいか、負債に頼らない経営ができているかを見る指標です。
自己資本比率 (%) = 自己資本(*) ÷ 総資産 (= 純資産 + 負債) x 100
(*) 自己資本は連結会計など複雑場合はありますが、簡易的には純資産のこと
この指標は高いほうが安全で50%以上で優良、30%以下で危険と言われることがありますが、業種によるところが大きいので同業他社と比べるのが良いと思います。
例えば三菱UFJ銀行の自己資本比率は5%弱しかありませんが、危険ではないですよね?銀行行は自己資本比率が低いです。
ここからは私の考えですが、自己資本比率の考え方としては投資のレバレッジに似てるなと思います。
レバレッジをかけることでリスクを負いつつも多くの利益を狙う場合がありますよね?特に値動きの少なければそのレバレッジを大きくする場合もあると思います。
企業も同じで、自己資本だけで営業活動を行うのではなく、負債を借りることでレバレッジをかけて営業活動することで大きなReturnを狙います。安定的な業種の場合はそのレバレッジが高くても問題ないですよね。
まとめ
これまで企業分析で財務諸表の賃借対照表を用いた安全性分析を行ってきましたが、私も投資を始めたころは全く知らずでした。
一方診断士の勉強したことで分析方法を知って、より企業選びが楽しくなりました。
是非皆様もいかがですか?
このブログでは引き続きこれら指標を使った分析を行っていきますのでよろしくお願いいたします。
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