中小企業診断士のりの企業診断日記

中小企業診断士としての観点で投資に役立つ企業診断を行います。

【業界分析】素材メーカー - 日本製鉄(新日鐵住金)・AGC(旭硝子)・東レ 徹底比較(業績・収益性・PBR・PER)

こんばんわ、のりたまくんです。
今日は、素材メーカーを比較してみようかと思います。
取り上げる会社は代表的な3社、鉄素材の日本製鉄、ガラス素材のAGC、化学素材の東レです。日本製鉄とAGCは最近それぞれ新日鉄住金旭硝子から社名変更しておりますので馴染みが無い方もいるかもしれません。

とはいえ、B to Cのビジネスではないにせよ、皆様知っている会社ばかりではないでしょうか。
近年の業績、コロナの影響度合い見ていってみましょう!

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近年の業績

以下にしめすのが、近年5年分と今期業績予想です。

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要点は、

  • 売上高の増減は3社とも同じような動向を示している。
  • 営業利益・純利益はAGC東レ共に優秀。
  • 特にAGCの営業利益率改善がすばらしい
  • 日本製鉄は営業利益率が低く、コロナの影響を受け止めらず赤字転落
  • コロナの影響による日本製鉄の赤字がエグい。回収に数年かかるレベル

日本製鉄の赤字転落は知っていましたが、他2社は黒字確保しいてるのは以前からの収益率が高いことが寄与していそうです。やはり日々の企業努力、収益性って本当に大事ですね。

 

時価総額・PBR・PER比較

以下が本日付けの各指標です。

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要点は、

  • 時価総額は日本製鉄が1位であるものの、売上規模ほどの差はない
  • PBRでは日本製鉄が一番低いものの3社とも1以下(割安水準)
  • PERでは、コロナによる収益性悪化のため各社ともそれほど良くない数字

日本製鉄は割安株として最近取り上げられることが多いですが、収益性を考えると納得といったところでしょうか。他2社は黒字確保しているものの割安圏ですので、おもしろそうです。

 

まとめ

日本製鉄の株を買おうか悩んでおり、素材メーカーの比較を行いましたが、みなさんでどうでしょうか?
素材メーカー買うのであれば他社の方がいい気がしてきました。。。
今回の分析で私はAGCをこれから注目していきたいと思いました。
皆様も是非参考にしてみてください。