こんにちは、のりたまくんです。
先日希望退職者を無制限に募集するというニュースをさわがせた三陽商会ですが、今日今年度の第三四半期の決算発表がありましたので纏めます。
アパレル業界がコロナで大ダメージを追っているだけでなく、三陽商会はコロナ前からバーバリーとの提携解除後ずっと厳しい業績になっています。
前回の記事で詳細を説明しておりますのでまだ読まれていない方は一度読んでみてください。
決算概要
以下三陽商会発表の決算資料からの抜粋です。
ここの要点は、
- 第三四半期累計の売上高は前年比-38%減
- 売上高は通期業績予想に対して進捗率約70%と厳しい状況
- 営業利益・経常利益は巨額損失であるものの計画通りか
- 当期純利益は67億の固定資産売却益が計上され△12億円で着地
当期純利益がそれほど大きくないように思えますが、上述の通り固定資産売却益が大きく寄与しているだけで、収益性は大変厳しい状況です。
先日のIRで更に固定資産の売却を進め今後さらに4億円弱の特別利益計上予定とのことです。
財務諸表分析
以下決算資料を基に前回決算からの変動を示しています。
要点は、
- 固定資産の売却により固定資産減少、固定負債減少
- 流動負債の中に30億円の新たな借入金
- 3か月前よりも一層健全な財務状況
これまでも健全な財務状況でしたが、固定資産売却により大幅な売却益がでて一層健全化しています。
収益性が回復してきたら、株価上昇も近いかも!?
まとめ
今回の決算では売上高が思うように伸びていない、それがより一層収益性を悪くしていることが浮き彫りになりました。
ですが、財務状況はとても健全で、倒産リスクなどはまだまだないように思います。
コロナからの回復とブランド力回復により収益化が待ち遠しいところです。