こんばんわ、のりたまくんです。
エンジニアリング業界についてあまり明るい書き方をしてきませんでしたが、とてつもないBig Projectがいよいよ動き始めるようです。
日揮・千代田化工建設の株を持ってる人、買おうと思ってる人、株価にも影響が出るでしょう。大注目です!
カタール LNG Expansion、NFE PJの規模
PJ名は様々な呼ばれ方をしているようですが、本記事ではNFE(North Field Expansion) PJといたします。
そのPJの規模について他と比較してみてみましょう。以下JOGMECの資料からの抜粋です。(以下資料ではQatar Mega Phase1)となっています。
(投資決定待ちPJ)
(2020年供給開始PJ)
(建設中 LNG PJ)
これをみて分かる通り、どのと比べても圧倒的なサイズとなります。ちなみにこの単位MTPAは百万トン/年です。つまりNFE PJは32百万トンのキャパシティとなります。なお、日本の年間LNG輸入量は2019年で77百万トンですので、このプラント一つで日本の輸入量の約40%を賄ってしまう規模です。
なお、千代田化工建設が2019年に大損失を出したキャメロンPJはTrain 3累計で13.5MTPAとなります。
また、以下のような記事をありました。
Qatar's North Field Expansion(NFE) project accounts for $20-22bn of the total planned gas investments.
出典: Qatar aims to regain and keep its title as world's leading LNG exporter: APICORP | MENAFN.COM
投資規模は2兆円越えだろうと言われているようです。すべてがEPCエンジニアリング費というわけではないでしょうが、やっぱりすごい規模のPJですね。
入札参加者と入札時期
以下重化学工業通信の抜粋です。
カタールでカタール・ペトロリウム(QP)が計画する年産780万トン×4系列の大型LNGプラントの建設プロジェクト商談だが、来年1月20日締切で再度価格入札が実施される。同プロジェクトでは、9月15日に価格入札が実施され、千代田化工建設~テクニップFMC、日揮グローバル~韓・現代建設、伊サイペム~米マクダーモット~台CTCIの3グループが応札した。
出典: 重化学工業通信社
入札は、千代田連合・日揮連合・サイペム連合の3グループが応札しています。LNGプラントは建設できる会社が限られており、その建設できる会社は軒並み応札に参加していますね。
時期ですが、年明けの1月20日に入札されるようです。その結果がいつ出るか分かりませんが、それほど遠くないうちに公表されることでしょう。
まとめ
超巨大 PJのNFEですが、年明け1月、2月に関連ニュースが流れることでしょうが、目を離せません。
この受注が決まった会社の株価はプラスに動くでしょう。もちろん、以前解説したとおりEPCはギャンブルのようなものです。上手くいけば巨額の利益、失敗すれば大損失のリスクがあります。どこが受注したとしても、是非成功させてほしいですね!
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