こんにちは、のりたまくんです。
今日は中小企業診断士の二次試験・事例4で必ず出てくるCVP分析のお話です。
タイトルの"方程式"と見ただけでアレルギーが出ちゃうような、そんな数学嫌いな方向けへの記事になります。
そんなあなたもきっと経営分析と損益分岐点分析は点数ほしいって思っているはず!
まずは読んでみてください!
私は大学生の時中学生や高校生の塾講師や個別指導などのアルバイトをしておりました。その際、数学嫌いな人たちとたくさん触れ合ってきたからこそ、数学嫌いな人の気持ちは少しでも理解できているつもりです。
では本題に入ります。
目次
損益分岐点分析の勉強でやってはいけないこと
事例4の勉強するときに専用の本を買って勉強しますよね。私が使った本は事例4の全知識&全ノウハウ(全知全ノウ)でした。
どんな本でも共通していると思いますが、
むやみに公式を覚えないこと!
その最たる例が、損益分岐点分析売上高の計算方法。
こんなのを暗記していたら、他に大事なやつ忘れちゃいますよ!
これは覚えるべき公式でもなんでもなく、計算の結果で出てくるもの。
そんなの当り前やろ!って思ったあなた!! そんなあなたはきっと数学が得意な方ですね!
覚えるべき定義式
大原則は以下の二つ。どちらも事例4を勉強している方には当たり前の式じゃないでしょうか?
もちろん、他にも覚えないといけない定義式があります。
例えば損益分岐点比率・安全余裕率などでしょうか。xx率というのは定義式なので基本的には定義を覚える必要がありますが、原則xx率の"xx"が分子にきます。
変動費率は、分子が変動費ですし、損益分岐点比率も損益分岐点売上高が分子ですよね。
これさえ覚えておけば怖いものはありません。
方程式を使ってみよう!
まずは怖がらないでください!方程式と言っても、中学の一番最初でならう方程式です!連立方程式だとか、そんな小難しいものは不要です。
では、例題です。
以下のように今期の業績が与えられた中で、利益が400百万円になる売上を求めよ。
売上高 | 1000百万円 |
変動費 | 400百万円 |
固定費 | 350百万円 |
利益 | 250百万円 |
ありがちな問題ですよね!
まずは変動費率を定義式から求めると、400/1000ですね。
売上を求めるので、売上高をxとすると、
こうなりますよね。あとは、xについて解くだけですね!
損益分岐点売上高の場合はもっとシンプルに利益を"0"とすればいいだけです。
なぜ方程式をすすめるのか?
この一番の理由は、方程式を解くことが、先述した損益分岐点売上高などの式を求める過程だからです。折角過去問1問解くのにその過程を飛ばして丸暗記した公式使うだけなんてもったいない!!
2番の理由は、ちょっとした変化球にも簡単に対応できます。今年、令和2年のCVP分析なんてまさにそうじゃないでしょうか。私は迷わず方程式を使いました。
では、一番の理由である式を求める過程を方程式で見てみます。
先ほどの例で利益ゼロ、つまり損益分岐点売上高を求めてみましょう。
簡易のために変動費率を 400/1000=0.4と示した上で、解いていくと、
となりますよね!方程式を何回か解いてしまえば、覚えるのではなく"理解"できます。
また、損益分岐点比率=(固定費)/(売上高-変動費) なんて式覚えていないですよね?
方程式に慣れると、
なんてのも過去問10問ぐらい解けば簡単に自分で導けるようになります。
方程式の欠点
全知全ノウでも方程式をあまり前面に押し出していないのには欠点があるからです。
それは、
部分点がもらえないかもしれない!
採点基準が公表されていないとはいえ、その点は私も同感です。
なので、本番は無理に方程式を使う必要はありません。
勉強の際、絶対に方程式から解いたほうが、各式を理解し身に付けやすくなる。ということです。
まとめ
数学が苦手な人ほど方程式を使うべき理由は、
- 使う方程式は中学で習う簡単な方程式
- 計算結果出てくる式を公式として覚えるのではなく、理解し身につけることができる
- 令和2年のCVP分析のような変化球にも簡単に対応可能
以上です、是非試してみてください!