こんにちは、のりたまくんです。本日国際石油開発帝石、INPEXの2020年12月期第3四半期決算が発表されました、発表資料を基に決算を見ていってみましょう。
業績予想・配当金
以下がINPEXから発表されている資料です。
ポイントは
- 売上高、営業利益、経常利益をわずかではあるものの上方修正
- 純利益は据え置き
- 配当金は以前発表から変更なし(昨年は年間30円なので減配ではある)
となっています。ただしこの業績予想は下期のBrent油価を41.7$, 為替を105.6円と想定しているものですが、Brent油価と為替がが現時点でおよそ39.8$、103.4円となっています。最終決算での下方修正がないよう、油価と為替が回復することを祈りましょう。
のりたまくん注目ポイント
一つ目は、損益計算書から。その一部を抜粋します。
ここに書かれている通り売上高は約30%減少ですが、実は販売量は増加しているんですね!コロナの影響で原油、LNG等の需要が減って販売量も落ちているものだと思い込んでいました。
二つ目はベース純利益について。INPEXは純利益をベース利益と一過性損失に分けています。一過性損失はコロナ等の油価の急落に対して資産の現存処理やPJ撤退費用など今期にのみ発生した損失のことのようです。
ベース利益は昨年度と比較し以下のようになっているようです。
売上の大幅減少ではあるものの、ベース利益は2020年1月 - 9月の間でプラス412億円を確保できているということでしょう。つまり来期は今の油価のままでも利益は出ると理解いたしました。
更には、販売単価さえ回復してくれれば、上述した通り販売量は伸びているので、業績はコロナ前よりもよくなるかもしれませんね!
とはいえ、コロナ後の新しい生活スタイルが続けば油価の回復はまだまだ先になりそうですが。。
まとめ
・業績予想は若干の上方修正
・配当は変更なし
・実は販売量は伸びている!
・一過性損失を除けば、いまも黒字である!
以上です!
明日は発表された財務諸表を基に分析しようと思います。