こんにちは、のりたまくんです。
昨日はINPEXこと国際石油開発帝石の決算資料を基に速報いたしました。週明けの株価はどうなるでしょうか。大きなサプライズはなかったのでヨコヨコでしょうかね。
さて、今日は財務諸表を見て、コロナ前の2019年12月と比較してみましょう。
これにより、コロナ影響度合いもより鮮明に見えてくるでしょう。
なお、昨日の決算速報は以下記事を参考ください。
それではいってみましょう!
収益性
比較は以下の通りとなります。
御覧の通り、営業利益率、経常利益率とも大幅に落ちており、純利益はご存知の通り赤字転落です。
昨日の記事でも触れましたが、売上高は大きく減少しているものの、"販売量"は増加しています。このため、生産や販売に掛かるコストは増加しているものと思われます。
そんな中、経常利益、ベース利益(純利益の中で一過性損失の除いた利益)をプラスで維持できているのは流石といったところでしょうか。
安全性
次に安全性を見てみましょう。これも2019年12月期との比較です。
なによりも特筆すべきは、流動比率の悪化です。ついに100%を下回ってしまいました。流動比率とは1年間に出ていくであろう現金相当資産に対する1年間に入ってくる・所持している現金相当資産の比率です。一般的には200%以上あれば安全水準、最低でも100%は欲しいと言われています。
これが100%を下回るということは、いわゆる火車状態。相当資金繰りが厳しいでしょう。近く資金調達が必要となるかもしれません。
なお、その他指標も全体的に悪化しています。やはりコロナの影響は大きいですね。とは言え先日もお伝えしましたが、自己資本比率は優秀なので今すぐどうにかなるような話はないと思っています。
まとめ
・収益性は落ちているものの、経常利益、ベース利益は黒字確保
・流動比率は危険水準!
・その他安全指標も悪化しているものの、資本構造はまだまだ安全水準
以上になります。INPEX、引き続き応援しています。頑張れ!