中小企業診断士のりの企業診断日記

中小企業診断士としての観点で投資に役立つ企業診断を行います。

【マツダ, 7261】企業分析 - 財務諸表分析(2020年3月期)

 

こんにちは、のりたまくんです。

昨日はマツダの売上構成や決算の推移を見てみました。

今日は財務諸表を見ながら分析してみたいと思います。コロナ影響が出始めている2020年3月期決算を基に進めます。自動車業界は悲惨な決算予想が出ていますが、耐力あるのでしょうか。

 

 
11月9日に2021年3月期第2四半期決算が公表されるので、半年間でのコロナの影響度は決算後に分析しましょう!

なお、マツダの売上構成(ポートフォリオ)や利益の推移は以下の記事を参照ください。

それではいってみよー! 

 

 

noritamashindan.com

 

 

収益性

収益性についてみていきます。

売上に対してどれだけ収益を上げる力があるかですね。

株価が下降始めていた2017年3月期と比較してみましょう。

 

f:id:Noritamakun:20201105212522p:plain



御覧の通り、売上高営業利益率売上高経常利益率共に大きく下降している、かつ、全体的に利益率が低いですね。
業界的な特色があるにせよ、業界TOPのトヨタを見てみたら売上高営業利益率8%程度あったので、マツダの収益性はコロナ以前から悪化しているのでしょう。
現在最新の2021年3月期業績予想は900億円の赤字予想を出していますが、果たしてコロナの影響からの回復にはどれだけかかるでしょう。
抜本的な改革で収益性を上げていってもらいたいところです。 

安全性

次に安全性を見てみましょう。

f:id:Noritamakun:20201105212412p:plain


特に目を見張る数字も特別危険水準に陥ってる数字もありません。可もなく不可もなく。。唯一特筆すべきは棚卸資産(在庫)がおおいことでしょうか。流動比率当座比率の違いは棚卸資産の考慮するか否かなのですが、この差分、つまり47%分が棚卸資産が占めているということです。コロナの影響で需要が落ちて在庫過多になっているんでしょうか。

 

まとめ

  • 収益性はコロナ前から悪化傾向
  • コロナ影響からの収益回復には抜本的な費用構造改革が必要では。
  • 2020年3月時点で財務諸表上、悪い箇所はなし。

11月9日には2021年3月期第2四半期の決算が発表されます。深刻な影響がでている自動車業界。しっかり分析したいと思います!