中小企業診断士のりの企業診断日記

中小企業診断士としての観点で投資に役立つ企業診断を行います。

【中小企業診断士2次試験】 <<B評価>>2020年事例3 再現解答&当日の思考

こんにちは、のりたまくんです。
私の鬼門だと勝手に思っている事例3の再現解答と思考です。この事例の点数次第で合否が決まる気がしています。
設問の切り分けが難しく、みなさんの再現解答等読んでいると与件から持ってきている内容がおなじでも、それを書いた設問がばらばら。って感じですね。どうやって採点されるんでしょうか。。。予備校の回答もチラ見しましたが、バラバラだったような気がします。

 なお、事例1と事例2は以下で公開していますのでご覧ください。

  

 

目次

 

再現解答

 

第一問

(a)強みは溶接技術や研磨技術の高い技術力と、設計・据付工事を含めた一貫体制の保有

 

(b)弱みは作業者の稼働率の低さと生産管理能力の低さによる納期遅延が起きること

第二問 設問1

(a)

問題点は、①製作前プロセスに時間を要して製作期間を十分に確保できないこと、②高度な加工技術を要する製品の納期見積間違い

(b)

対応策は、①見積時に製作仕様を顧客と確実に擦り合せることで設計時の時間を短縮し、②製造部と共同で納期を決定すること。

第二問 設問2

(a)

問題点は、①作業者の稼働率が低いこと、②生産計画を月次でしか立てていないことによる納期遅延が起きること。

(b)

対応策は、①SLPを行うことで工場レイアウトを最適化し稼働率を向上させ、②生産計画を見直す回数を増やすことで納期遅延を防ぐ。

第三問

助言は、基準となる工程順序や工数見積もりなどの標準化をした上データベース化し、全社的な生産管理に使用することである。これにより、納期の見積精度を向上させ、進捗管理定量的に行い評価することができ、納期遅延を防ぐ。

第四問

助言は①溶接技術と研磨技術のさらなる強化により特殊加工と仕上げ品質要求にこたえ、②熟練技術者のノウハウをOJTにより継承し、③多能工化を図ることで受注量の変動に柔軟に対応でき、④3次元CADを導入し顧客との擦り合わせに使用することで納期遅延を防ぐ。

 

当日の時間配分&思考

 

~5分 簡易的な設問分析

他事例同様書き始め文句だけ決めます。
設問呼んだ際、これは至って標準的な問いだけで、簡単な事例きたか!?と思っちゃいました。。。 

~20分 与件文理解

他事例同様与件文を4色で塗り分けていました。強み、弱み、外部環境変化、重要そうなワードの4色です。
事例3は例年そうですが、弱み、欠点がおおい!問題だらけの製造業です。ただこれがリアルなんでしょうね。 

~75分 各問回答作成

10分見直し時間を残そうと計画していましたが、5分しか残せませんでした。

第一問

強みはそれほど悩まず挙げらました。ただ設置高さ7mのモニュメントを作れる工場建屋を強みに入れようか悩みましたね。たぶん入れなくてよかったんだと思いますが。

弱みは多すぎて、何を書こうか迷って問2,3,4を埋めた後に書きました、納期遅延に関する弱みを列挙しようと思いましたがいい言葉が思い浮かばなかったなって後悔しています。

第二問 設問1

 これは与件から問題点を持ってくることは容易でした。ただ対応策は自分で考える必要があり、3D CAD導入は思いついたもののここでは使いませんでした。
ちょっと話すと長くなるのですが、のりたまくん本人がプラントエンジニアリング業界に勤めており、この業界で2000年ぐらいに行った3D CAD導入って部単位の改善というより企業戦略に近い大規模なイメージを持っていたせいで、結果的に問4に3D CADが行ってしまいました。

第二問 設問2

ここは悩みました。なにより改善すべき問題点がいっぱい書かれている!
この中で、工程順序や工数見積の標準化が行われていない。という与件文からの問題点が議論の分かれ目かと思っています。多くの予備校回答ではこの設問2で使っている回答を見ましたが、私は、この問題点は製造部だけで起きているのではなく、あえて"見積工数"という言葉を入れているので、営業部含め全社的な問題だと思いました。なので、この問題点は第三問で使うことにいたしました。

第三問

第二問設問2で述べた通り、工程順序、工数見積もり標準化の一点張りの回答にいたしました。ここでの後悔は、追加で作業の標準化、マニュアル化などの事例Ⅲでの定型文を入れてもよかったなって思っています。

第四問

ここは下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる作戦ですね。4つ書き込みましたが、いま思えば文章がおかしいですね。納期遅延を防ぐという効果は②、③、④に対するものですし、②と③はなんかセットにできそうですよね。ともあれ、ここは満点を狙っていないのでよしとしましょう。

~80分

残り時間が5分見直しに入りました。
ここで大問題!

 事例Ⅲで定番である、生産計画見直し頻度に関する課題を解決できていないではないか!とめっちゃ焦りました。どこに入れるべきか。入れるべきは第2問か第3問なのですが、第2問に入れ込むことを決意。この残り五分で第2問の設問2を全て書きかえました。これはかなりのギャンブルでしたが、なんとか残り10秒ぐらいで書き終えることができました。ひどい字になっていたと思います。。。

回顧

予備校の回答を何個か拝見いたしましたが、私の回答とは設問切り分けが異なっています。なので、正直自分の点数が全く読めません。
大外しはしていないかと思うのでなんとか6割に届いてほしいと思っていますが、まぁ5割かなと控えめに見積もっております。
明日は阿鼻叫喚があった事例4ですね!お楽しみに!