中小企業診断士のりの企業診断日記

中小企業診断士としての観点で投資に役立つ企業診断を行います。

【中小企業診断士2次試験】 <<A評価>>2020年事例1再現解答&当日の思考

こんにちは、のりたまくんです。これまで恥ずかしくて公表してきませんでしたが、再現解答と、テストを受けていた時の思考回路を記そうと思います。
1次試験から2次試験終わりまで独学で挑んでおりますので予備校に通われている方とは少しやり方がちがうかもしれませんが、少しでも参考になれば。
それではいってみよー!

目次

 

再現解答

 

第一問 (設問1)

経営ビジョンは、①国を代表する温泉地にある200年の歴史ある老舗ブランドにより日本文化や伝統に憧れる来訪者が増加することで地域を活性化し、②高級旅館等グループ企業とのシナジーを発揮しグループを繁栄させる。

第一問(設問2)

理由は、①自社が持っていない蔵元の経営ノウハウを獲得するため、②前経営者の雇用責任への思いを叶えることで友好的買収とし、ベテランの蔵人たちなどからの酒造りの技術をスムーズに継承させるためである。

第二問

手順は、①複雑な事務作業や取引先との商売の知識や経験を受け継ぎ、②それらを体型的に整理した上でアウトプットし、③データベース化し全社で共有したことで、情報システム化を進めた。

第三問

求める能力は、①一般顧客向けの販路拡大のための提案力、②一般顧客からニーズを収集し製品開発に生かす力、③古い営業のやり方に捉われない柔軟な発想力により一般顧客向けの営業力。

第四問

留意点は、①グループ間での異動を可能にすることでシナジーを強化させ、組織を活性化し、②外国人の積極採用により増加するインバウンド需要を取り込み、③各社にあった成果評価制度を導入しモラール向上を図る。

 

当日の時間配分&思考

開始前

予定していた時間配分は、以下の通り
最初の20分で設問分析と与件理解
その後各問10分ずつ回答作成(下書きなし)
最後の10分間は見直し時間

 

~5分 簡易的な設問分析

まず、最初の5分程度で設問を読み、書き始めだけメモしていました。(理由は・・・、経営ビジョンは・・・)
これは、勉強会で過去問を解いた際に、対応策と理由を聞かれている問いがあった際に、対応策と"効果"を書いてしまい理由をすっぽかしたことがあったので、その対策です。
その際に思ったことは、問2が事例3っぽい!と思いましたね、それ以外は特に動揺なく与件文に取り掛かりました。

 

~20分 与件文理解と、各設問への段落振り分け

私は与件文を4色で塗り分けていました。強み、弱み、外部環境変化、重要そうなワードの4色です。
与件文を一読して、少し焦りました。問2と問3に振り分ける段落がほとんどない。。。ともあれ、書けるものから書くしかないな。

 

~70分 各問回答作成

問1から順番に取り掛かりました、以下は私の心の声です。

問1

設問1は経営ビジョンが聞かれている。
つまり一番高いレベルでの回答を求められている。
地域活性化は与件文から持ってこれるな。でもあと最低1個は書きたい。なんだろう。。。再度与件を流し読み。グループ繁栄が何度か書かれている!よし、この二本立てで行こう!

設問2は経営顧問契約を結んだ理由と従業員を引き受けた理由をそれぞれ書こう!前経営者の思いに応えて従業員を全員引き取ったということは書きたいけど、それだけが理由じゃないしな。おぉ、酒造りを学んだと与件に書かれている。これで行こう。経営顧問契約を結んだ理由は、、、与件にはなさそう。であれば、経営ノウハウだな。

 

問2

与件読んでもいまいちぴんと来ず、事例3の定型文、標準化マニュアル化を図る。を使いたくないなぁ。でも、持ってくる与件文箇所はお局さんの段落しかない。
と思ってた結果、"体系的に"という言葉が思い浮かぶ。これで行こう。と思っていたら漢字間違えました。"体型的に"って書いちゃいました。

 

問3

どのような能力? ・・・力、・・・をするための力などと箇条書きにしよう。新たに一般顧客への営業だからニーズ把握は必須。それ以外は、、、それらしい能力を与件に沿って書いておこう!

 

問4

サチノヒモ(採用、配置、能力開発、評価、モラール向上)から何個か列挙する問題だな。あとは与件文から持ってこれそうなやつをまずは列挙していこう。あと、ビジョンを叶えるための留意点を選ぼう。グループ間のシナジーを更に強化させたい、地域活性したい、課題である評価制度をなんとかしたい、の3点セットにしよう!

 

~80分

予定通り10分余らせることができ、字が汚いところ、消しゴムで消し切れていない部分を直す余裕がありました。

 

回顧

終わった瞬間は問2以外はそれなりの手ごたえを感じていました。その後何社か予備校の回答を見たら、それほど外れてはいないようです。なので、この事例は勝手ながら60点は超えたんじゃないかと思っています。ただ相対評価で皆様この事例の回答はかなり似ているので、実際は分かりませんが。。。

 

明日は事例2について公開しますね!