こんにちは、のりたまくんです。
今日は国際石油開発帝石[1605]、通称INPEXの分析をやりたいと思います。
記念すべき一社目になぜINPEXか、それはのりたまくん自身が所有している株の中で一番比率が大きいからです。のりたまくんの株式ポートフォリオは以下記事にて纏めています。
それではいってみよー!
決算分析
売上高、営業利益、当期純利益および、期末の株価をグラフにしています。
売上高はそれほど増減していないものの、2017年3月期から2019年12月期まで営業利益、当期純利益が大きく伸びています。これは、コストdownを確実に遂行し、収益性が向上していることが分かります。
一方、第2四半期に発表された2020年12月期の業績予想は、売上高7200億円、純損失1360億円と発表されています。
コロナの影響により石油やLNGの需要は大きく落ち込み、油価も大きく下がった影響は大きいものの、取り組んできた収益性改善のおかげで、この赤字で収まっているということでしょう。
なお、2020年11月2日現在の株価は499円となっています。市場はかなり悲観的に見ていますね。
ポートフォリオ分析
みなさん、国際石油開発帝石, INPEXの売り上げ先は、日本がほとんどだと思っていませんか? そんなことはありません、海外での売り上げも相当なものです。では、見てみましょう!
まずは売上高の事業別売上比率です。どうでしょうか?原油、天然ガスの2大事業のみ。しかも原油が全体の8割近く占めており、事業ごとのリスク分散はできていませんね。
次に売り上げ先についてです。私も知りませんでしたが日本での売り上げは5割以下なんですね。つまりコロナから立ち直り、日本だけが需要が回復しても売り上げの半分も寄与しないということになります、アジア・オセアニアも含めた回復が望まれますね。
なお、発表されているビジョン2040では、地熱発電や風力発電などの再生可能エネルギーをポートフォリオの1割にするとしています。事業が増えることはリスクの分散になりますので大歓迎ですが、正直20年先に1割というと、物足りないなっていう印象です。
このコロナにより再生可能エネルギーへの変革が更に加速することを期待したいですね。
まとめ
- 収益性はこの数年で確実に改善している
- コロナの影響で2020年12月期は1360億円の純損失予想
- 売上は原油・LNGの2本脚打法
- 売上先は(意外にも?)日本が五割以下
- ビジョン2040の前倒しに期待!